寝起きの腰痛に悩んでいる方必見|セラピストが教える腰痛対策3選

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「毎朝、起き上がるたびに腰が痛い」

「布団から出るのが憂鬱になってきた」

そんな経験はありませんか?

実は、寝起きの腰痛は決して珍しいことではありません。慢性腰痛を抱える方の8割以上が起床時に腰痛を経験しているというデータもあります。

私はリラクゼーションセラピストとして10年近く、延べ1万時間以上の施術経験を積んできました。その経験の中でも、「朝起きたときに腰が痛い」という悩みを直接聞いてきました。

この記事では、寝起き時に腰痛に悩んでいる方に向けて、腰痛の原因や腰痛対策の基本、今すぐ実践できるストレッチや寝具の選び方について解説します。

結論から言うと、起床時に腰痛を引き起こす原因は次の3つです。

起床時の腰痛を引き起こす原因
  • 睡眠時の筋肉の硬直
  • 寝具や寝姿勢による腰への負担
  • 椎間板への刺激

本記事を読み終える頃には、寝起きの腰痛対策について理解し、今日から腰痛予防に取り組めるようになります。

目次

起床時の腰痛に悩んでいる方はどれくらいいるのか?

実際に、どれくらいの人が起床時に腰痛で悩んでいるのでしょうか。

2025年の鳥取大学医学部附属病院が発表した情報によると、日本の腰痛患者は約2,800万人と推計されています。これはおよそ4人に1人が腰痛を抱えている計算です。

また、厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査」によると、腰痛は有訴者率の症状の中で男女ともに1位となっており、日本人にとって最も身近な身体の悩みといえます。

腰痛は日本人の国民病
男性有訴者率1位91.6(人口千対)
女性有訴者率1位113.3(人口千対)
出典:厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査」

さらに塩野義製薬が慢性腰痛患者2,350人を対象に実施した調査では、起床時に支障をきたすと回答した患者のうち「毎日」支障があると答えた割合が60.5%、「週2〜3日」が22.4%と報告されています。つまり慢性腰痛を抱える方の8割以上が、起床時に腰痛を経験しているということです。

慢性腰痛患者の起床時における支障頻度
頻度割合
毎日60.5%
週2〜3日22.4%
週1日程度7.0%
月2〜3日程度5.1%
出典:塩野義製薬「慢性疼痛患者調査」(2016年)

このように日本では腰痛に苦しんでいる方が非常に多く、そのほとんどが起床時に腰の痛みを経験しています。腰痛は日本人の8割が生涯で一度は経験するとも言われており、まさに国民病といえるでしょう。

だからこそ、腰痛をまだ経験していなくても、腰痛対策について最低限知っておくべきでしょう。

寝起き時に腰痛が起こる原因

実は、腰痛の多くは非特異的腰痛と診断されます。未だに、病院でも「原因不明」として処理されることが多いのが現実です。

断定はできませんが、施術の現場で多くのお客様と接してきた経験から、次のような可能性が考えられます。

非特異的腰痛とは

画像検査などでは原因が特定できない腰痛のことです。腰痛には、骨折やヘルニアなどの明らかな異常が特定できないケースが大半です。

睡眠時の筋肉の硬直

睡眠中は平均30回程度の寝返り以外、身体を動かすことがありません。同じ部位に体重がかかり続けることで筋肉が凝り固まり、血行不良を引き起こします。

血行不良が積み重なることで、起床時に痛みを誘発する可能性があります。

また深夜から明け方にかけては体温が下がりやすく、冷えによってさらに血行不良が起きやすくなるでしょう。施術の現場でも「寝室が寒くて腰を痛めた」という声を直接聞いてきました。

寝室の温度管理も腰痛対策において重要なポイントです。

睡眠時の腰への負担が増大

腰痛の原因として、寝具や寝姿勢が合っていない可能性があります。

合わない寝具を使うと、背骨の緩やかなS字カーブが崩れ、睡眠中に身体の特定部位へ負担が集中します。

参考:眠りのレシピ

西川の調査によると、仰向けで寝た場合に体重の約44%が臀部に集中するとされており、腰への負担が特に大きくなりやすいです。

理想のマットレスは高反発で体重に合った硬さのものです。また枕も頭が沈み込みすぎない適度な反発力があるものが理想で、枕が不安定だと首と腰の緊張が続き、結果的に腰への悪影響につながる可能性があります。

寝具の選び方について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

椎間板への刺激

椎間板とは背骨の間にあるクッションのことで、睡眠中に水分を吸収して膨らむ性質があります。そのため、合わない寝具を使うと膨らんだ椎間板が周囲の神経を刺激し、痛みを誘発する可能性があります。

合わない寝具は血行不良を引き起こすだけでなく、椎間板に直接ダメージを与えるリスクもあるため、寝具選びは腰痛対策において非常に重要です。

原因を知ることで、対策の方向性が見えてきます。次のセクションでは、これらの原因を踏まえた上で、今日から実践できる腰痛対策について解説します。

腰痛対策でやるべきこと

腰痛を予防するには、次の3つの行動を習慣化することが重要です。

筋トレ:筋肉量の向上及び維持

足腰の筋肉を強化することで、次のメリットがあります。

骨格を安定させる

筋肉がつくことで骨盤が安定し、腰部への負担が軽減できます。逆に筋力が低下すると姿勢が崩れやすくなり、腰痛を誘発する原因となるでしょう。

衝撃を吸収し、負担を分散させる

筋力が低下すると背骨のS字カーブが崩れやすくなります。それにより衝撃を吸収する能力が低下し、腰の骨や椎間板に直接大きな負担がかかるのです。

急な負荷への耐性を強化する

筋力を強化することで、日常の些細な動作に対する耐性が高まります。寝起き時の腰痛も、そういった動作に身体が耐えられなくなった結果である可能性もあるでしょう。

血行を促進し、疲労をためない

血行を促進することで炎症物質の排出がスムーズになります。これにより筋肉が硬直して痛みが出るのを防ぐことにもつながるのです。

筋肉を強化・維持することで、身体全体の骨格が安定し、動きへの耐性がつきます。

逆に「動かないこと」が腰痛の悪化につながる可能性があります。まずは軽い散歩から始めて、徐々に運動量を増やしていくのがおすすめです。

ストレッチ:血行不良の改善

ストレッチの実践も腰痛予防の有効な手段です。

ストレッチのメリットは緊張した筋肉を手軽に緩めることです。凝り固まった状態を放置してしまうと身体にゆがみが生じ、痛みを誘発する原因となります。

特に腰は身体の中心にある部位であり、周りの筋肉と連動しています。腰痛予防を意識する場合、腰だけにフォーカスせず背中や脚も合わせて行うと、より効果的です。

また、入浴後は身体が温まり血行が良くなっているため、ストレッチの効果が出やすい状態になっています。来店するお客様で「最近疲れが取れない」と悩んでいる方をヒヤリングすると、シャワーだけですませている方が多いことを実感しています。入浴とストレッチをセットで習慣化できると、なおよいでしょう。

寝具の見直し:合わない寝具で身体にダメージを与えていないかどうか

合わない寝具は、疲れが取れないだけでなく、身体にダメージを与えます。睡眠時はほとんど身体を動かすことがないため、睡眠時の姿勢を維持するのはマットレスや枕などの寝具にかかっています。

特にマットレスは身体全体を直接支えるため、最優先で見直しを検討したほうがいいでしょう。

寝具を見直すポイントは次の通りです。

  • 起床時に腰や背中が痛い
  • 寝返りが打ちにくいと感じる
  • 朝起きても疲れが取れていない
  • マットレスにへたりや凹みがある
  • マットレスを使い始めて5年以上経っている

心当たりがある方は、寝具の見直しを検討してみてはいかがでしょうか?おすすめのマットレスはこちらで紹介しています。

起床時に腰に負担をかけないためには

寝起き時の腰痛を防ぐためには、いきなり起き上がらず「準備→起き上がり→慣らし」の3ステップを意識していきましょう。

STEP
布団の中で腰回りをほぐす(準備)

起床前にストレッチを実践して、腰まわりを温めましょう。

骨盤を左右に動かす

仰向けになり両膝を曲げます。次に、骨盤を左右交互に約10回動かします。背中も同時に動かすことを意識し、骨盤周りと背中の筋肉が伸びているかを確認しましょう。

もも裏のストレッチ

仰向けの状態で片脚を天井に向けて伸ばし、両手で太ももを支えたまま約10秒キープします。太ももの裏の筋肉が伸びていることを意識してください。慣れてきたらふくらはぎまで伸ばせるとなおよいでしょう。

ひざ抱えのストレッチ

仰向けになり膝を胸元まで寄せ、10秒キープします。左右交互に数回繰り返し、臀部の筋肉が伸びている感覚を確認しましょう。

これらのストレッチを起床前に実践することで、腰回りの血流が改善され起床時の腰痛リスクを軽減できます。

STEP
正しい起き上がり方(実践)

布団の中でほぐしたら、次は正しい手順で起き上がりましょう。

まず仰向けの状態からいきなり上体を起こすのではなく、一度横向きに寝返りを打ちます。次に腕や肘を使ってゆっくり上体を起こします。腹筋に力を入れて勢いよく起きるのは腰への負担が大きいため避けてください。

朝方は体温が下がり血行不良が起きやすい時間帯です。急な動作は腰を痛めるリスクが高いため、ゆっくりとした動作を心がけましょう。

STEP
起き上がったら身体を慣らす(仕上げ)

起き上がった後はすぐに激しい動作をせず、室内を軽く歩くなどして身体を徐々に動かしていきましょう。ゆっくり身体を慣らしていくことで、起床時の腰痛リスクをさらに軽減できます。

ただし、急な前屈みの姿勢には注意してください。前屈みの姿勢は椎間板に大きな負担をかける動きであるからです。

この3ステップを毎朝の習慣にすることで、寝起きの腰痛に悩まされない朝を迎えやすくなります。

まとめ:寝起きの腰痛は対策次第で変えられる

寝起きの腰痛は、原因を知って適切な対策を取ることで予防できる可能性があります。

本記事でお伝えした内容をおさらいすると、起床時の腰痛を引き起こす原因として以下の3つが考えられます。

起床時の腰痛を引き起こす原因
  • 睡眠時の筋肉の硬直
  • 寝具や寝姿勢による腰への負担
  • 椎間板への刺激

これらの原因を踏まえた上で、腰痛対策として有効な手段は以下の3つです。

有腰痛対策まとめ
  • 筋トレで足腰の筋肉を強化・維持する
  • ストレッチで血行不良を改善する
  • 寝具を見直して睡眠時の腰への負担を減らす

さらに、毎朝「準備→起き上がり→慣らし」の3ステップを習慣にすることで、起床時の腰への負担を軽減できます。

すべてを一度に始める必要はありません。まずは布団の中でのストレッチや正しい起き上がり方など、今日からすぐにできることから一つずつ取り組んでみてください。

継続することで身体は少しずつ変わっていきます。腰痛に悩まされない毎朝を目指して、できることから実践していきましょう。

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この記事を書いた人

リラクゼーションセラピスト歴10年・施術時間10,000時間以上|身体のケア・睡眠・セルフケアについて現場経験をもとに発信しています

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