「もみほぐしに通っているけど、身体がスッキリしない…」
「身体をもみほぐさないと、身体が回復しない」
そう感じながらも、身体がラクになることを期待して通い続けている方は多いのではないでしょうか?実はもみほぐしの効果がないのではなく、身体の疲れの根本原因が解消されていないからかもしれません。もみほぐしだけに頼らない回復方法を知ることで、疲れを自分でコントロールできるようになります。
この記事を読めば、もみほぐしに頼らなくても自分でケアできる身体をつくる方法がわかります。
私はリラクゼーションマッサージのセラピストとして9年間、今でも現場に立って施術に携わっています。今までの施術経験から導き出してきた、もみほぐしだけに依存しない体力回復の習慣を具体的に解説していくので、参考にしてみてはいかがでしょうか?
なぜ、もみほぐしに通い続けても身体が改善しないのか

多くの方がもみほぐしに通い続けてしまう最大の理由は、身体の不調を招く癖の対策ができていないからです。以下の症状で悩んでいる方には、次のような特徴があります。
| 症状 | 主な症状の例 |
| 肩こり | スマートフォンやパソコンの長時間使用・猫背・ストレートネック |
| 腰痛 | 長時間の同じ姿勢・身体に合わない机と椅子の使用・運動不足 |
もみほぐしで一時的にほぐしても、同じ姿勢に戻れば再び筋肉は緊張します。根本にある身体の使い方や無意識な体への負荷に気づかない限り、同じような身体の不調を繰り返しまうのです。セラピストとして9年間施術を続けてきた経験からも、定期的に通い続けているにもかかわらず症状が改善しないお客様の多くに、こうした共通点が見られます。
普段の姿勢や生活習慣を一度見直してみることで、身体の不調の原因が見えてくるかもしれません。
もみほぐしに頼らない4つの習慣

身体の痛みや疲労が蓄積している状態は、全身の血流が低下しているサインのひとつです。根本的に改善するには血流を促す習慣を日常的に意識して取り入れることです。これから紹介するものの中からひとつずつ実践してみてはいかがでしょうか。
有酸素運動
有酸素運動を習慣化すると身体の疲労が蓄積しにくくなります。汗をかくことにより自律神経の活性化にもつながって、全身の血流が徐々に改善され筋肉の緊張もほぐれやすくなります。
具体的には、息があがらない程度に20〜30分ほど走るのが最適です。さらに脂肪燃焼も視野に入れている場合は、朝の時間帯に有酸素運動がおすすめです。
ただし以下のことに注意しましょう。
- 60分以上の有酸素運動は身体への負荷が大きい
- 空腹状態で長時間の有酸素運動は筋分解(必要な筋肉が落ちてしまう)の原因になる
- 心臓に持病がある方は、ランニングのペースを上げすぎると心臓への負担が大きくなるため注意が必要
継続するポイントは、有酸素運動を起床してすぐに行うことです。朝のうちに済ませることで、やらなきゃという焦りを感じる必要がなくなります。朝の時間帯は習慣が定着しやすく、生活リズムも整えやすいです。
挫折する原因のひとつは、心のどこかで完璧にこなそうと考えていることです。まずは歩くことから始めて、慣れてきたら徐々に時間と強度を上げて、息が上がらない程度のランニングへ移行していきましょう。内容を完璧にこなすのではなく、行動に移した数にこだわりましょう。
実際に筆者自身も継続して走り続けるうちに、日常の何気ない動作での疲れが減ってきたと感じるようになりました。言語化できなかった身体の不調は、運動不足からきていたのかもしれません。
湯船に浸かる
疲労回復の手段のなかでも入浴は一番手軽な方法です。湯船に浸かることで身体の芯から温まり、血流が促進されます。血管が広がり、新陳代謝が活発になることで睡眠時には効率の良い疲労回復をもたらしてくれます。一方で、シャワーだけでは同じような効果は期待できません。さらに、入浴をキャンセルする行為は疲れが取れないどころか自律神経が悪化し、健康に害をもたらします。
湯船の理想的な温度は38〜40℃のお湯で10〜15分浸かるのがベストとされています。それ以上長く浸かったり、温度が高いと交感神経が優位になってしまい、身体がリラックスできません。
ただし、熱いお湯で長湯した場合、「迷走神経反射」が起こりやすくなり、のぼせや脱水症状には注意が必要です。
また、入浴後の過ごし方も疲労回復に大きく影響します。お湯から上がったあと、90分以内に就寝するのが理想です。入浴によって上昇した体温が徐々に下がっていく過程で、自然な眠気が訪れるためです。
交感神経を刺激しないためにも入浴後のスマートフォンの使用は控えましょう。目が冴えてしまい、睡眠不足の原因になります。
正しく入浴すれば、身体の回復効率が上がります。仕事を終えて帰宅したらすぐにお湯を溜めて入浴する準備を整えましょう。
筋トレ
筋肉トレーニングすることで基礎代謝が上がり、血流が改善します。また、筋肉量が増大することで身体の負担を軽減するため、疲れを感じにくくなります。
週1回以上ご来店されるお客様の生活パターンでは、習慣的に運動される方は少数です。もみほぐしのリピータ様ほど筋力が低下している可能性があるかもしれません。
具体的な種目としては、自重でできるスクワット・腕立て伏せ・プランクの3つから始めるのがおすすめです。それぞれ10回×1セットを週2〜3回行うだけでも、徐々に重だるさを感じにくくなります。筋肉痛が出たら無理せず休み、回復してから再開しましょう。
サウナ
サウナ利用も疲労回復効果を促すのに役立ちます。
まず、サウナの温熱効果で体温が上がり、心拍数の上昇で血管が拡張します。そして血流の流れが大幅に増加し、乳酸などの疲労物質の分解と排出が効率よく行われるのです。
さらに、水風呂を組み合わせることで、身体の代謝をより上げてくれます。水風呂に入ることでリンパ球が増加して免疫力が高まり、副交感神経が優位に働くことで深いリラックス状態へと導いてくれるのです。
水風呂後の休憩タイム、いわば外気浴では体温を正常な状態に戻す過程で爽快感やリフレッシュ効果を得ることができ、疲労回復を促します。この休憩時間中は頭の中を空っぽにして身体を休ませることで血流改善をさらに促進させます。
サウナ後にもみほぐしを受ける場合は、十分に水分を補給し、体温が落ち着いてから来店することが推奨されています。脱水状態や体温が高いままでは施術の効果が得られないだけでなく、温められた筋肉は敏感になっているため、強い圧での施術は逆効果になる場合があります。
もみほぐしと上手に付き合うコツ
もみほぐしを上手に活用することで、より高い疲労回復効果が期待できます。その理由は以下の2点です。
- 自然治癒力を最大限に発揮するため
- ストレス発散・気分転換の場として活用できるため
もみほぐしはあくまでもその場の応急処置であり、自然治癒力を引き出すきっかけに過ぎません。その後の過ごし方次第で良いコンディションを保つことが可能です。必要以上にもみほぐしを受け続けると、身体が刺激に慣れてしまい本来の効果が得られにくくなります。
具体的には、2週間に1回程度の間隔を調整するのがおすすめです。ただし、疲労具合によっても異なるため、その場合は間隔を短くして来店して疲労回復に努めた方がよいでしょう。
自分の疲れ具合に応じて来店の頻度を変えていくのが理想です。わからない場合は施術を受けてどこまでスッキリしたかを基準に次回の来店を決めましょう。
もみほぐし後に避けるべきNG行動

ここでは注意するべきもみほぐし後の行動について紹介します。身体がしっかりほぐれても、以下の行動をとると効果が半減してしまいます。
激しい運動
施術後は筋肉がほぐれ血流が促進されている状態です。そこに激しい運動で負荷をかけると、筋肉を傷めたりリンパの流れを乱す原因になります。軽いストレッチや散歩程度にとどめておきましょう。身体の状態が落ち着くまでは、激しい運動は控えるようにしましょう。
飲酒
施術後は血流が良くなっているため、アルコールが通常よりも早く全身に回りやすくなります。悪酔いや頭痛・吐き気につながる場合があるため、当日の飲酒はおすすめできません。どうしても飲む場合は、身体が十分に落ち着いてからにしましょう。
長時間のスマートフォンの使用
施術によって副交感神経が優位になりリラックスした状態でも、スマートフォンの使用で交感神経が再び刺激され、睡眠の質が下がる原因になります。施術後はできる限りスマートフォンの使用を控えましょう。
まとめ
回復方法をもみほぐしだけに頼ってしまうと刺激に慣れてしまい、もみほぐしの効果が薄れてしまう可能性があります。
この依存ループから脱却するためにも、自分に合った回復方法を見つけることです。いろんな方法を試してみて自分に合うものを習慣化しておくとよいでしょう。しかし、今回紹介してきた習慣は、一見地味で効果が現れるまで多少時間がかかるかもしれません。
こうした日常の積み重ねが身体を根本から改善する可能性があります。もみほぐしを疲労回復の手段として活用することは問題ありません。「自分でケアできる身体」へと変わることで自分の身体を思いどおりにコントロールできるようになります。

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