早朝の活動こそが人生を変える

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多くの成功者には朝早く起きてその時間を有効活用している傾向が高い。

それに関連して『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える(キム・ユジン 著 小笠原藤子 訳、文響社』では、朝の時間はボーナスタイムであると言及している。

過去に仕事に追われすぎて心を病んだ経験のある著者は偶然早く起きたときに、その時間を自分自身を見つめ直す時間に充てた。

それから早起きをするようになり、その習慣を継続した。その習慣を実行して心身の不調を改善したのも大きいかもしれない。

要は何をするのではなく、頭と心が何を感じているのかで休息の質は左右される。朝早起きすることで本当の余裕を知ると、複雑に絡まった心をしばし忘れられる時間を、日常でも簡単に見つけられるはずだ。頭の中を空っぽにして、心を鎮めることほど真の休息はない。私はこの真理を、明け方に最も強く感じる。誰にでもエネルギーを効率的に充電する。自分だけの方法がきっとある。明け方起床の時間に自分を解き放ってくれるものは何か、今一度考えてみよう(32,33ページ)

つまり、朝の時間というのは本来ならば得ることができなった時間である。その時間がその人のゆとりを生み出す。その時間を有効活用することにより心身の状態をリセットできることを著者は自身の体験を持って証明している。

明け方起床で確保できる時間は、人生のボーナスタイムだ。貨車の業務や学校の課題のようにこの時間に絶対にやらなければいけないことなんて何もない。だからこの時間はどんなことをしても失うものは何一つない、つまり明け方は、自分があえてする必要のない、したかったのに無理だと思っていたことをただ実行してみる時間なのだ。(50ページ)

このように朝は休息時間であり、特別何かをしなければいけないということはないと言及している。誤解してほしくないのが、早く起きるために無理して睡眠時間を削ってはいけない。実際に世界のトップたちはこのボーナスタイムを有効活用していると言及している。

これは非常に興味深い。とはいえ、朝具体的に何をしたらいいのだろうか?今日はそれを5点解説していく。

①先延ばしにしていたことを片付ける

仕事を片付けることができればその日1日清々しい気分で過ごすことができるだろう。

仕事が急に来た時や失敗できない大事な仕事を片付けたいときこそ早朝の時間が役立つ。というのも、仕事の時間外なので職場以外で取り組むことができ、快適な場所を選ぶことができる。そうすれば気楽に仕事ができて効率が上がる。そこで仕事を片付けることができればその日1日清々しい気分で過ごすことができるだろう。

②運動をする

運動をすれば体が軽くなり、集中力が上がる。1日を充実に過ごすのに最適な選択である。むしろ寝た後なので疲れも残りにくい。その効果はすぐにでも実感できる。著者は有酸素運動をお勧めしているが、重要なのは自分の体調と相談をしたうえで続けられるものを選ぶといいだろう。

③読書、オーディオブックでも良い

新しい知識や考え方を得ることで徐々に成長していくことで大きな達成感を味わうことができる。気をつけなければいけないのが、本を最後まで読み切ろうとかは考えなくても良い。むしろそれを意識してしまうとリフレッシュできずかえって疲れてしまう。

④趣味に没頭する

新しい趣味を見つけることで新しい自分に出会うことができる。自分が好きな分野に関連したものでもいいし、やりたかったことでもいい。まずは目標を立てなくてもいいから実行する。実行していくうちに自分の新たな才能に気づくかもしれない。

⑤勉強

早朝の勉強は不安を解消してくれるメリットがある。なぜなら、準備ができる余裕が生まれ安心感があるからだ。切羽詰まった状態で取り組まないので午後は他のことをやっても良いという余裕もできる。また、早朝にやると午後に復習ができるため、夜にやるよりかは遥かに効率が高い。

私たちは常に忙しく過ごしています。そして忙しいが故に余裕が無くなっています。この本はその余裕を取り戻すための最適な手段かもしれません。

この本は、今まで重視してこなかった自分自身の人生の最優先に置くよう手助けをし、本当に自分に合う生活習慣を改めて見つけ出すことに役立つはずです。得意なことも、やりたいこともないなら、これからは明け方に起きて一つずつ見つけてもいいでしょう。私たちは、学び、成長しながら自分をレベルアップさせるとき、本当の自我を発見できます。これは、不完全な存在として生まれた私たちが享受できる幸運である、権利なのです。(233,234ページ)

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